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がっくり [診療日記]

6月5日(月)
 月曜日から爽やかな天気になった。梅雨入りが少し遅くなったようでうれしい限りだ。1件目は結構遠方のAさん。午前中の外来終了後、とにかく出発。天気はよいがさほど汗ばむこともない。本当に訪問日よりだ。途中で昼食をとってAさん宅へ。
 Aさんは上下総入れ歯であり、以前下の入れ歯がゆるくなって調整をした。それからは調子よく使っておられる。Aさんは普段一人暮らしであるが、週に何日か娘さんが来られ、僕はその日に訪問している。明治生まれのAさんは今日も絶好調。「よう来てくれましたね。調子いいわよ。」という言葉をさえぎるように娘さんが「「うそぉ、さっき痛いっていてたじゃないの。」と。もちろん、そろそろ痛みが出る頃だと察して久々の訪問。入れ歯を調整して終了。
 次のBさんはちょっと困ったことになっている。今年の初め、下の部分入れ歯を作ったのだが、支えている歯が次々と折れてしまい、支える所がなくなってしまい、すごくゆるい入れ歯になっている。今日は折れてしまった歯を抜く予定で訪問した。Bさんの第一声「ゆるいのよ!」。一応入れ歯を調整したが限界はある。Bさんに早く抜く歯は抜いて新しく入れ歯を作ることをお話して2本の歯を抜いた。
 3件目のCさんは先日上の総入れ歯を入れたばかり。お宅に伺うと訪問看護師の方も待っていてくださり、入れ歯のご報告。「痛みはあまりないようですよ。発音や飲み込みもよくなりました。」なかなかの評価にウンウンと聞いていると、「でも食べる時ははずしています。」と聞いてガクッ!まあ、早く慣れてもらいましょう。
 いったん診療室に戻り、Bさんのところで使った器具を置いてDさんのところへ。Dさんは下の総入れ歯が痛いときもあるというので訪問した。実はDさん、ある有名会社の社長を勤められた方だが、気さくでとても楽しい。入れ歯を調整していると「目もいい、耳もいい、鼻もいい、歯と頭がダメなんだよ。」などと冗談を飛ばす。僕も「入れ歯に会社のマークでも彫っておきましょうか」と冗談を言うと、「いや、うちの家紋のほうがいい。皆に見せてまわる。」と切り返しをくらった。
 夕方5時も回り、自宅に自転車を置いて電車で移動。以前はご自宅で拝見していたEさん、今度は有料老人ホームに入居されたとのことでそちらへ訪問することになった。そちらのホームでご主人と待ち合わせ。遅れないよう急いで家を出た。電車で20分ほどであるが何せラッシュに引っかかってしまった。満員電車で大荷物は結構きつい。電車を降りて徒歩15分。初めて降りた駅であったが迷うことなく到着。
 受付で面会の手続きを済ませ、「Eさんのご主人は来られていますか?」と確認すると受付の方が、「あれ、ご主人もう帰られましたよ」と。最初何の意味か分からなかった。結局ご家族がおられないので治療は出来ず、そのまま帰ってきた。ご主人に電話すると「あぁ、今日でしたか。」と冷静な声。がっくり。


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